第7回茶道文化検定【1級】 問題回答
2014年10月19日 日常≪茶の歴史≫
【問1】珠光はわび茶の風情を示すものとして「月も雲間なきはいやにて候」と語っていましたが、この言葉を伝えた人物はだれですか。
⇒【答】2.金春禅風
【問2】織田信長は京都で名物道具を召し上げる「名物狩り」をしますが、その他に実施した都市はどこですか。
⇒【答】3.堺
【問3】中国南宋の(問3)は1269年に茶道具12種を擬人化して図示した『茶具図賛』を書き記した。本書で茶臼は石転運だが、茶筅は竺副帥である。
⇒【答】3.審安
【問4】京都西本願寺に茶の湯で仕えた茶家はどこですか。
⇒【答】3.藪内家
【問5】片桐石州が茶を学んだ師とされるのは誰ですか。
⇒【答】1.桑山宗仙
【問6】鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』には、鎌倉で栄西は三代将軍実朝に茶を献じるが、その茶は栄西が住職をしていた(問6)から取り寄せたものであったと書かれている。
⇒【答】4.寿福寺
【問7】平安時代初期の嵯峨天皇が、藤原冬嗣邸で作ったとされる漢詩「詩を吟じ、香茗(茶)を搗くのをいとわない、興にのって宜しく雅弾などの音楽を聴べし」が収められているのはどれですか。
⇒【答】1.凌雲集
【問8】次の近代数寄者の中で、そのコレクションが美術館にならなかったのは誰ですか。
⇒【答】2.益田鈍翁
【問9】千宗旦の子である宗左が『江岑夏書』で書いた「利休弟子衆七人衆」とは、蒲生氏郷、高山右近、細川越中、古田織部、牧村兵部、瀬田掃部ともう1人は誰か名前を漢字4文字で書きなさい。
⇒【答】芝山監物
【問10】御室焼の陶工仁清の「清」は清右衛門の一字ですが、「仁」は何の一字ですか。漢字で答えなさい。
⇒【答】仁和寺
≪茶事・茶会≫
【問1】雨天や夜咄の茶事で、連客が露地を渡る様子を形容して何と表現しますか。
⇒【答】1.雁行
【問2】口切の茶事で、茶壺とともに客の拝見に供される茶壺の付属品(装束)の1つはどれですか。
⇒【答】2.口覆
【問3】茶事における数寄雑談を戒める教歌に「我仏 隣の宝 聟舅 天下の軍人の善悪」という歌がありますが、この出典は何ですか。
⇒【答】4.山上宗二記
【問4】口切の茶事によく使われる新瓢の炭斗はユウガオの実ですが、このユウガオは何科の植物ですか。
⇒【答】4.ウリ科
【問5】「(問5)は胴を横手にかきて取れ茶杓は直におくものぞかし」
⇒【答】1.中継
【問6】枝炭はツツジ、ツバキなどを黒炭にしたものに胡粉を施したものです。この胡粉の原料は何ですか。
⇒【答】3.貝殻
【問7】一会の茶事のあと、参会できなかった客からの所望により、そのままの趣向・道具組で行う茶事を(問7)の茶事という。
⇒【答】跡見
【問8】夜咄の茶事において、油煙を吸うと考えられて床に置く植物の名称は何ですか。漢字2文字で書きなさい。
⇒【答】石菖
≪茶道具≫
【問1】千利休がとりあげて、国焼茶入の評価を高める働きをなした備前茶入の銘はどれですか。
⇒【答】1.布袋
【問2】日本からの注文の染付茶道具である祥瑞、および古染付はどこの窯の産ですか。
⇒【答】1.景徳鎮窯
【問3】平安時代中期の能書家「三跡」のひとりで、古筆「伊予切」や国宝「白氏詩巻」の筆者として伝わる人物は誰ですか。
⇒【答】3.藤原行成
【問4】「隠家」とも称されている道具は何ですか。
⇒【答】2.蓋置
【問5】「小倉色紙」を書いたとされるのは誰ですか。
⇒【答】1.藤原定家
【問6】・【問7】桃山時代になると炉中で香をたく風潮が始まり、日本でも陶磁器香合が作られるようになった。江戸時代初期には、唐物陶磁器の香合が大量に渡来し、のちに「形(型)物香合相撲番附」が作成され、東方大関に(問6)香合、西方大関に(問7)香合が選ばれた。
⇒【答6】1.交趾の大亀
⇒【答7】4.染付の辻堂
【問8】千家十職のうち、袋師の姓名を漢字で書きなさい。
⇒【答】土田友湖
【問9】千利休の塗師で、豊臣秀吉から「天下一」の称号を授けられ、秀次と並び称された塗師の名前を漢字で書きなさい。
⇒【答】盛阿弥
【問10】本阿弥光悦の国宝の白楽茶碗の銘を漢字で書きなさい。
⇒【答】不二山
≪茶と禅≫
【問1】茶礼の作法などについて記す(問1)は禅院で修行者が守るべき規則で、唐代に百丈懐海がまとめたのが最初といわれる。
⇒【答】4.清規
【問2】珠光が一休宗純に参禅して悟りの証として与えられたという墨蹟は誰によるものですか。
⇒【答】1.圜悟克勤
【問3】大徳寺の開山禅師宗峰妙超の『大燈国師語録』には、国師の大徳寺での言行のほか、博多の崇福寺での説法も収められている。この語録に白隠が評唱や著語を付したものが(問3)である。
⇒【答】1.槐安国語
【問4】大徳寺の開山である宗峰妙超の跡を継ぎ、大徳寺一世住持となった禅僧は誰ですか。
⇒【答】4.徹翁義亨
【問5】京都五山のひとつで、茶の湯とも関わりが深く、平成26年に開山禅師の800年法要が行われた寺院はどこですか。
⇒【答】4.建仁寺
【問6】写真は四頭茶礼の際に湯を注ぐ道具です。何といいますか。
⇒【答】4.浄瓶
【問7】澤庵宗彭は、「すべてのものが空であること」のたとえに使われる言葉を辞世として残しました。その禅語はどれですか。
⇒【答】2.夢
【問8】千利休が大徳寺に建立して寄進した山門の別称を漢字で書きなさい。
⇒【答】金毛閣
【問9】禅宗寺院の玄関でしばしば目にする「(問9)脚下」は「看脚下」と同じく「真理は自らの近くにある」ことを意味する語です。あてはまる漢字を2文字で書きなさい。
⇒【答】照顧
≪茶席の花≫
【問1】山科道安による聞き書き『槐記』の記事から、茶花にも詳しかったとされる江戸時代中期の公卿は誰ですか。
⇒【答】3.近衛家熙
【問2】掛花入の嚆矢とされる青磁花入で適当なのはどれですか。
⇒【答】1.大内筒
【問3】「四愛」とは、黄山谷の愛蘭のほか、陶淵明、周茂叔、林和靖ら中国の文人がそれぞれ愛したという故事にもとづく四種の植物をいいますが、次のうち「四愛」でないものはどれですか。
⇒【答】2.竹
≪茶席の花≫
【問4】ハスは(問4)の茶会から姿を見せ、それまで使われていそうで使用例がなかったが、その後普通に出てくるようになった。
⇒【答】1.古田織部
【問5】『南方録』の中にある、「花入に入さる花は・・・」の歌に詠まれている禁花はどれですか。
⇒【答】4.ケイトウ
【問6】茶事・茶会において亭主が客に花を入れてもらうことを漢字三文字で書きなさい。
⇒【答】花所望
【問7】利休作の瓢の花入で、『論語』からつけられた銘を漢字で書きなさい。
⇒【答】顔回
≪懐石≫
【問1】
『山上宗二記』に「会席の事」と題して「正風体なるは、日々、幾度も然るべし。その内、珍しきは十度に一度、二度か」とありますが、下線部でいうわび茶の「正風体」がさす仕立ては何ですか。
⇒【答】3.一汁三菜
【問2】
会所の茶の様子がわかる史料で、当時の料理の様子が描かれている絵巻物はどれですか。
⇒【答】1.酒飯論
【問3】
折敷(膳)の種類のうち、溜塗の鉋目、角丸の盆で、縁を木地曲にして桜皮で綴じた飛騨産のものを特に何といいますか。
⇒【答】3.山折敷
【問4】
『古田織部正殿聞書』には膳にのせる料理について「膳ニ菜付ル事、煮物ヲ一ツ出ス、夏ハ(問4)杯一ツ出ス吉」と書かれている。
⇒【答】1.なます
【問5】
『松屋会記』で最初に会席の内容が記載された会では、膳を運び出した後に(問5)としてカサウを出している。
⇒【答】2.引物
【問6】
利休が使用した膳椀について、詳しく書かれている書物はどれですか。
⇒【答】1.茶道筌蹄
【問7】
禅林からきた名称で、飯の量を計ったり、飯を人別に給する道具を何というか漢字2文字で書きなさい。
⇒【答】物相
【問8】
別名を取肴ともいう料理のことを何といいますか。漢字で答えなさい。
⇒【答】八寸
≪菓子≫
【問1】
主菓子として知られる「初雁」「水ぼたん」「水仙粽」に共通する主な材料はどれですか。
⇒【答】4.葛粉
【問2】「こなし」を作るときに、こし餡に加える粉は何ですか。
⇒【答】4.小麦粉
【問3】
千宗旦の弟子のうち、伊勢神宮の式年遷宮の警護で伊勢を訪れたある藩主の所望による茶会で、供した菓子によって名声を得た人物は誰ですか。
⇒【答】1.杉木普斎
【問4】
八種唐菓子でないものはどれですか。
⇒【答】2.餢飳
【問5】
『天王寺屋会記』天正5年(1577)の客宗易ひとりの会に、料理の後、「菓子高槻盆ニ 焼栗 かや 大あふら物」とある。このうち「大あふら物」とはどのようなものと推定されるでしょうか。
⇒【答】1.唐菓子
【問6】
平安時代の文学の中で、削り氷に甘葛を入れて、それを「あてなる(上品な)もの」と記載した作品はどれですか。
⇒【答】2.枕草子
【問7】
龍田餅の菓銘の由来となる龍田神社は、平城京の西側にあるため、その祭神は秋を司る神とされました。女性神ということで、龍田姫を表現する菓子のかたちは特化されている場合が多いのですが、どんな形状でしょうか。
⇒【答】4.三角形
【問8】
羊羹や琥珀糖を固めるために用いる、テングサなどの海藻から作られる材料の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】寒天
【問9】
茶席の菓子として使われる、大豆を粗く挽いた粉と水飴などを合わせて作る菓子の名称をひらがなで書きなさい。
⇒【答】すはま
≪茶室・露地≫
【問1】
四畳半の茶室を使用できるのは唐物所持者だといった人は誰ですか。
⇒【答】3.山上宗二
【問2】
茶室の基本は四畳半ですが、次のうち、四畳半より広い席はどれですか。
⇒【答】2.残月亭
【問3】
藪内家の露地にある、口の片側がそげた古風な円形の井戸を何といいますか。
⇒【答】3.織部井戸
【問4】
小間「台目構え」は利休がどこに作ったものが最初といわれていますか。
⇒【答】2.大阪屋敷
【問5】
露地の景として「樫の葉の紅葉ぬからに散り積もる奥山寺の道のさみしさ」を目指した茶人は誰ですか。
⇒【答】2.千利休
【問6】
「梟の手水鉢」はどこにありますか。
⇒【答】2.曼殊院
【問7】
菅田庵について正しくないのはどれですか。
⇒【答】3.中板を入れて台目柱を立て炉は台目切である
【問8】
武者小路千家にある茶室はどれですか。
⇒【答】4.半宝庵
【問9】
如庵は二畳半台目向切で、床脇に入れた三角形の鱗板や点前座脇の竹を打ち詰めた有楽窓が特徴である。また、腰張りに用いられたものの名称から「(問9)張りの席」とも称される。
⇒【答】暦
【問10】大徳寺孤篷庵や南禅寺金地院茶室と関わりの深い江戸時代初期の大名茶人の名前を漢字4文字で書きなさい。
⇒【答】小堀遠州
【問11】
点前座の図で、矢印の示している仕付棚は織部好ですが、その名称を漢字3文字で書きなさい。
⇒【答】雲雀棚
≪茶業≫
【問1】
平等院境内には、かつて宇治七名水のうち2つがあったとされていますが、阿弥陀水ともう1つはどれですか。
⇒【答】1.法華水
【問2】
多くの茶壺を産出した国焼の窯はどこですか。
⇒【答】4.信楽
【問3】
茶壺に納められる上質の葉茶である「初昔」や「後昔」には、御茶入日記に記される摘採日が慣習的に(3)廿日とされたものがしばしば見受けられる。
⇒【答】2.三月
【問4】
茶園を覆う本簀の材料となる植物はどれですか。
⇒【答】1.葭
【問5】
江戸時代には、宇治橋西詰の向いに宇治茶師の一家である上林味卜が屋敷を営み、ここに『源氏物語 宇治十帖』ともゆかりのある(問5)の社が祀られていた。
⇒【答】3.橋姫
【問6】
茶葉を良好な新芽とするために、今日でも3月から4月にかけて茶園に肥料を投入する作業を慣習的に何とよんできましたか。
⇒【答】1.色付け
【問7】
新茶の抹茶は馴染みが薄いが、今よりはるかに注目されていた時代があった。江戸時代の大名と宇治茶師の書面のやりとりに、しばしば「(問7)之壺」あるいは「(問7)之茶」とみえる。
⇒【答】夏切
【問8】
茶葉を切断し、大きさや品質をそろえる際に用いられる道具の名称を漢字1文字で答えなさい。
⇒【答】篩
【問1】珠光はわび茶の風情を示すものとして「月も雲間なきはいやにて候」と語っていましたが、この言葉を伝えた人物はだれですか。
⇒【答】2.金春禅風
【問2】織田信長は京都で名物道具を召し上げる「名物狩り」をしますが、その他に実施した都市はどこですか。
⇒【答】3.堺
【問3】中国南宋の(問3)は1269年に茶道具12種を擬人化して図示した『茶具図賛』を書き記した。本書で茶臼は石転運だが、茶筅は竺副帥である。
⇒【答】3.審安
【問4】京都西本願寺に茶の湯で仕えた茶家はどこですか。
⇒【答】3.藪内家
【問5】片桐石州が茶を学んだ師とされるのは誰ですか。
⇒【答】1.桑山宗仙
【問6】鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』には、鎌倉で栄西は三代将軍実朝に茶を献じるが、その茶は栄西が住職をしていた(問6)から取り寄せたものであったと書かれている。
⇒【答】4.寿福寺
【問7】平安時代初期の嵯峨天皇が、藤原冬嗣邸で作ったとされる漢詩「詩を吟じ、香茗(茶)を搗くのをいとわない、興にのって宜しく雅弾などの音楽を聴べし」が収められているのはどれですか。
⇒【答】1.凌雲集
【問8】次の近代数寄者の中で、そのコレクションが美術館にならなかったのは誰ですか。
⇒【答】2.益田鈍翁
【問9】千宗旦の子である宗左が『江岑夏書』で書いた「利休弟子衆七人衆」とは、蒲生氏郷、高山右近、細川越中、古田織部、牧村兵部、瀬田掃部ともう1人は誰か名前を漢字4文字で書きなさい。
⇒【答】芝山監物
【問10】御室焼の陶工仁清の「清」は清右衛門の一字ですが、「仁」は何の一字ですか。漢字で答えなさい。
⇒【答】仁和寺
≪茶事・茶会≫
【問1】雨天や夜咄の茶事で、連客が露地を渡る様子を形容して何と表現しますか。
⇒【答】1.雁行
【問2】口切の茶事で、茶壺とともに客の拝見に供される茶壺の付属品(装束)の1つはどれですか。
⇒【答】2.口覆
【問3】茶事における数寄雑談を戒める教歌に「我仏 隣の宝 聟舅 天下の軍人の善悪」という歌がありますが、この出典は何ですか。
⇒【答】4.山上宗二記
【問4】口切の茶事によく使われる新瓢の炭斗はユウガオの実ですが、このユウガオは何科の植物ですか。
⇒【答】4.ウリ科
【問5】「(問5)は胴を横手にかきて取れ茶杓は直におくものぞかし」
⇒【答】1.中継
【問6】枝炭はツツジ、ツバキなどを黒炭にしたものに胡粉を施したものです。この胡粉の原料は何ですか。
⇒【答】3.貝殻
【問7】一会の茶事のあと、参会できなかった客からの所望により、そのままの趣向・道具組で行う茶事を(問7)の茶事という。
⇒【答】跡見
【問8】夜咄の茶事において、油煙を吸うと考えられて床に置く植物の名称は何ですか。漢字2文字で書きなさい。
⇒【答】石菖
≪茶道具≫
【問1】千利休がとりあげて、国焼茶入の評価を高める働きをなした備前茶入の銘はどれですか。
⇒【答】1.布袋
【問2】日本からの注文の染付茶道具である祥瑞、および古染付はどこの窯の産ですか。
⇒【答】1.景徳鎮窯
【問3】平安時代中期の能書家「三跡」のひとりで、古筆「伊予切」や国宝「白氏詩巻」の筆者として伝わる人物は誰ですか。
⇒【答】3.藤原行成
【問4】「隠家」とも称されている道具は何ですか。
⇒【答】2.蓋置
【問5】「小倉色紙」を書いたとされるのは誰ですか。
⇒【答】1.藤原定家
【問6】・【問7】桃山時代になると炉中で香をたく風潮が始まり、日本でも陶磁器香合が作られるようになった。江戸時代初期には、唐物陶磁器の香合が大量に渡来し、のちに「形(型)物香合相撲番附」が作成され、東方大関に(問6)香合、西方大関に(問7)香合が選ばれた。
⇒【答6】1.交趾の大亀
⇒【答7】4.染付の辻堂
【問8】千家十職のうち、袋師の姓名を漢字で書きなさい。
⇒【答】土田友湖
【問9】千利休の塗師で、豊臣秀吉から「天下一」の称号を授けられ、秀次と並び称された塗師の名前を漢字で書きなさい。
⇒【答】盛阿弥
【問10】本阿弥光悦の国宝の白楽茶碗の銘を漢字で書きなさい。
⇒【答】不二山
≪茶と禅≫
【問1】茶礼の作法などについて記す(問1)は禅院で修行者が守るべき規則で、唐代に百丈懐海がまとめたのが最初といわれる。
⇒【答】4.清規
【問2】珠光が一休宗純に参禅して悟りの証として与えられたという墨蹟は誰によるものですか。
⇒【答】1.圜悟克勤
【問3】大徳寺の開山禅師宗峰妙超の『大燈国師語録』には、国師の大徳寺での言行のほか、博多の崇福寺での説法も収められている。この語録に白隠が評唱や著語を付したものが(問3)である。
⇒【答】1.槐安国語
【問4】大徳寺の開山である宗峰妙超の跡を継ぎ、大徳寺一世住持となった禅僧は誰ですか。
⇒【答】4.徹翁義亨
【問5】京都五山のひとつで、茶の湯とも関わりが深く、平成26年に開山禅師の800年法要が行われた寺院はどこですか。
⇒【答】4.建仁寺
【問6】写真は四頭茶礼の際に湯を注ぐ道具です。何といいますか。
⇒【答】4.浄瓶
【問7】澤庵宗彭は、「すべてのものが空であること」のたとえに使われる言葉を辞世として残しました。その禅語はどれですか。
⇒【答】2.夢
【問8】千利休が大徳寺に建立して寄進した山門の別称を漢字で書きなさい。
⇒【答】金毛閣
【問9】禅宗寺院の玄関でしばしば目にする「(問9)脚下」は「看脚下」と同じく「真理は自らの近くにある」ことを意味する語です。あてはまる漢字を2文字で書きなさい。
⇒【答】照顧
≪茶席の花≫
【問1】山科道安による聞き書き『槐記』の記事から、茶花にも詳しかったとされる江戸時代中期の公卿は誰ですか。
⇒【答】3.近衛家熙
【問2】掛花入の嚆矢とされる青磁花入で適当なのはどれですか。
⇒【答】1.大内筒
【問3】「四愛」とは、黄山谷の愛蘭のほか、陶淵明、周茂叔、林和靖ら中国の文人がそれぞれ愛したという故事にもとづく四種の植物をいいますが、次のうち「四愛」でないものはどれですか。
⇒【答】2.竹
≪茶席の花≫
【問4】ハスは(問4)の茶会から姿を見せ、それまで使われていそうで使用例がなかったが、その後普通に出てくるようになった。
⇒【答】1.古田織部
【問5】『南方録』の中にある、「花入に入さる花は・・・」の歌に詠まれている禁花はどれですか。
⇒【答】4.ケイトウ
【問6】茶事・茶会において亭主が客に花を入れてもらうことを漢字三文字で書きなさい。
⇒【答】花所望
【問7】利休作の瓢の花入で、『論語』からつけられた銘を漢字で書きなさい。
⇒【答】顔回
≪懐石≫
【問1】
『山上宗二記』に「会席の事」と題して「正風体なるは、日々、幾度も然るべし。その内、珍しきは十度に一度、二度か」とありますが、下線部でいうわび茶の「正風体」がさす仕立ては何ですか。
⇒【答】3.一汁三菜
【問2】
会所の茶の様子がわかる史料で、当時の料理の様子が描かれている絵巻物はどれですか。
⇒【答】1.酒飯論
【問3】
折敷(膳)の種類のうち、溜塗の鉋目、角丸の盆で、縁を木地曲にして桜皮で綴じた飛騨産のものを特に何といいますか。
⇒【答】3.山折敷
【問4】
『古田織部正殿聞書』には膳にのせる料理について「膳ニ菜付ル事、煮物ヲ一ツ出ス、夏ハ(問4)杯一ツ出ス吉」と書かれている。
⇒【答】1.なます
【問5】
『松屋会記』で最初に会席の内容が記載された会では、膳を運び出した後に(問5)としてカサウを出している。
⇒【答】2.引物
【問6】
利休が使用した膳椀について、詳しく書かれている書物はどれですか。
⇒【答】1.茶道筌蹄
【問7】
禅林からきた名称で、飯の量を計ったり、飯を人別に給する道具を何というか漢字2文字で書きなさい。
⇒【答】物相
【問8】
別名を取肴ともいう料理のことを何といいますか。漢字で答えなさい。
⇒【答】八寸
≪菓子≫
【問1】
主菓子として知られる「初雁」「水ぼたん」「水仙粽」に共通する主な材料はどれですか。
⇒【答】4.葛粉
【問2】「こなし」を作るときに、こし餡に加える粉は何ですか。
⇒【答】4.小麦粉
【問3】
千宗旦の弟子のうち、伊勢神宮の式年遷宮の警護で伊勢を訪れたある藩主の所望による茶会で、供した菓子によって名声を得た人物は誰ですか。
⇒【答】1.杉木普斎
【問4】
八種唐菓子でないものはどれですか。
⇒【答】2.餢飳
【問5】
『天王寺屋会記』天正5年(1577)の客宗易ひとりの会に、料理の後、「菓子高槻盆ニ 焼栗 かや 大あふら物」とある。このうち「大あふら物」とはどのようなものと推定されるでしょうか。
⇒【答】1.唐菓子
【問6】
平安時代の文学の中で、削り氷に甘葛を入れて、それを「あてなる(上品な)もの」と記載した作品はどれですか。
⇒【答】2.枕草子
【問7】
龍田餅の菓銘の由来となる龍田神社は、平城京の西側にあるため、その祭神は秋を司る神とされました。女性神ということで、龍田姫を表現する菓子のかたちは特化されている場合が多いのですが、どんな形状でしょうか。
⇒【答】4.三角形
【問8】
羊羹や琥珀糖を固めるために用いる、テングサなどの海藻から作られる材料の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】寒天
【問9】
茶席の菓子として使われる、大豆を粗く挽いた粉と水飴などを合わせて作る菓子の名称をひらがなで書きなさい。
⇒【答】すはま
≪茶室・露地≫
【問1】
四畳半の茶室を使用できるのは唐物所持者だといった人は誰ですか。
⇒【答】3.山上宗二
【問2】
茶室の基本は四畳半ですが、次のうち、四畳半より広い席はどれですか。
⇒【答】2.残月亭
【問3】
藪内家の露地にある、口の片側がそげた古風な円形の井戸を何といいますか。
⇒【答】3.織部井戸
【問4】
小間「台目構え」は利休がどこに作ったものが最初といわれていますか。
⇒【答】2.大阪屋敷
【問5】
露地の景として「樫の葉の紅葉ぬからに散り積もる奥山寺の道のさみしさ」を目指した茶人は誰ですか。
⇒【答】2.千利休
【問6】
「梟の手水鉢」はどこにありますか。
⇒【答】2.曼殊院
【問7】
菅田庵について正しくないのはどれですか。
⇒【答】3.中板を入れて台目柱を立て炉は台目切である
【問8】
武者小路千家にある茶室はどれですか。
⇒【答】4.半宝庵
【問9】
如庵は二畳半台目向切で、床脇に入れた三角形の鱗板や点前座脇の竹を打ち詰めた有楽窓が特徴である。また、腰張りに用いられたものの名称から「(問9)張りの席」とも称される。
⇒【答】暦
【問10】大徳寺孤篷庵や南禅寺金地院茶室と関わりの深い江戸時代初期の大名茶人の名前を漢字4文字で書きなさい。
⇒【答】小堀遠州
【問11】
点前座の図で、矢印の示している仕付棚は織部好ですが、その名称を漢字3文字で書きなさい。
⇒【答】雲雀棚
≪茶業≫
【問1】
平等院境内には、かつて宇治七名水のうち2つがあったとされていますが、阿弥陀水ともう1つはどれですか。
⇒【答】1.法華水
【問2】
多くの茶壺を産出した国焼の窯はどこですか。
⇒【答】4.信楽
【問3】
茶壺に納められる上質の葉茶である「初昔」や「後昔」には、御茶入日記に記される摘採日が慣習的に(3)廿日とされたものがしばしば見受けられる。
⇒【答】2.三月
【問4】
茶園を覆う本簀の材料となる植物はどれですか。
⇒【答】1.葭
【問5】
江戸時代には、宇治橋西詰の向いに宇治茶師の一家である上林味卜が屋敷を営み、ここに『源氏物語 宇治十帖』ともゆかりのある(問5)の社が祀られていた。
⇒【答】3.橋姫
【問6】
茶葉を良好な新芽とするために、今日でも3月から4月にかけて茶園に肥料を投入する作業を慣習的に何とよんできましたか。
⇒【答】1.色付け
【問7】
新茶の抹茶は馴染みが薄いが、今よりはるかに注目されていた時代があった。江戸時代の大名と宇治茶師の書面のやりとりに、しばしば「(問7)之壺」あるいは「(問7)之茶」とみえる。
⇒【答】夏切
【問8】
茶葉を切断し、大きさや品質をそろえる際に用いられる道具の名称を漢字1文字で答えなさい。
⇒【答】篩
第6回茶道文化検定【1級】 問題回答
2013年11月10日 日常≪茶の歴史≫
【問1】
長崎県平戸には栄西が宋から持ち帰った茶を植えたとされる「富春園」がありますが、平安時代初期に唐から帰国した最澄が近江坂本に開いたとされる茶園はどれですか。
⇒【答】4.日吉茶園
【問2】
千利休はそれまでになかった新たな茶碗を長次郎に作らせますが、当時何といわれましたか。
⇒【答】2.宗易形の茶碗
【問3】
後水尾天皇の子で、第百十一代後西天皇の譲位後の茶会の様子がわかる茶会記『後西院御茶之湯記』を書き残したのは誰ですか。
⇒【答】4.真敬法親王
【問4】
益田鈍翁は、狩野探幽旧蔵の弘法大師空海筆( 【答】 )を入手し、これを披露する茶会「大師会」を始めた。
⇒【答】2.座右銘
【問5・問6】
織田信長は奈良正倉院に伝わる名香( 【答5】 )を切り取り、その後京都相国寺で催した茶会で堺の茶人( 【答6】 )と津田宗及の2人に与えた。
⇒【答5】3.蘭奢待
⇒【答6】1.千宗易
【問7・問8】
「千家十職」は千家の茶道具を専門に制作する職方であるが、利休の時代には( 【答7】 )が、宗旦の時代には( 【答8】 )がいた。
⇒【答7】1.長次郎
⇒【答8】3.一閑
【問9】
茶碗に茶を入れ、湯を注いで茶筅で混ぜる方法が書かれている中国北宋時代の茶書の名を漢字で書きなさい。
⇒【答】大観茶論
【問10】
武野紹鷗は京都の公家に和歌を学んだとされていますが、その人物の姓名を漢字で書きなさい。
⇒【答】三条西実隆
≪茶事・茶会≫
【問1】
夜咄の茶事で用いられる道具に関する記述のうち、正しくないものはどれですか。
⇒【答】2.茶席内に露地行灯を持ち出すなど照明具の扱いに感興がある
【問2】
茶入をあらかじめ仕覆に入れず、そのまま水指の前に飾り付けて客を迎えることもある茶事はどれですか。
⇒【答】3.跡見の茶事
【問3】
炉を開く時季の前に催されるのが名残りの茶事ですが、「名残り」とは主に何の名残りですか。
⇒【答】3.壺の中の葉茶
【問4】
空也堂の茶筅売りは、何月頃の風物詩ですか。
⇒【答】3.12月
【問5】
俳句「口切に堺の庭ぞなつかしき」の作者は、『笈の小文』にて「西行の和歌における(中略)利休が茶における、其貫道する物は一なり」と書いたことでも有名ですが、それは誰ですか。
⇒【答】3.松尾芭蕉
【問6】
暁の茶事では初炭の際、夜半の陰の気が陽の気に転じる暁に汲み上げた井華水を釜に満たしますが、「暁」とは現在の午前4時前後をさす何の刻にあたりますか。
⇒【答】2.寅の刻
【問7】
立礼の茶事で使う、点茶盤に付属する椅子の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】円椅
【問8】
夜咄の茶事などの際、初入りをして主客が挨拶を交わした後、まず亭主は簡単に薄茶をさしあげ、客はおもあいでいただきます。この薄茶のことを何というか漢字で書きなさい。
⇒【答】前茶
≪茶道具≫
【問1】
平安時代中期の能書家「三跡」のひとりで、古筆「伊予切」や国宝「白氏詩巻」の筆者として伝わる人物は誰ですか。
⇒【答】3.藤原行成
【問2】
古筆「石山切」の名称の由来は何ですか。
⇒【答】3.戦国時代に本願寺があった土地の名に由来
【問3】
呉須赤絵といわれる焼物はどこの窯の産ですか。
⇒【答】3.漳州窯(漳=さんずいに章)
【問4】
日本からの注文の染付茶道具である祥瑞および古染付はどこの窯の産ですか。
⇒【答】1.景徳鎮窯
【問5】
対馬藩主宗氏が運営にたずさわった倭館窯の茶碗には、玄悦、茂山、弥平太など有名な陶工の名前があてられましたが、中庭茂山(茂三)の出身地は現在のどこですか。
⇒【答】4.長崎県
【問6】
千家十職のひとつである永楽家を盛りたてた功労者で、幕末京焼の名工であった永楽保全の本姓は何ですか。
⇒【答】3.西村
【問7】
次のうち「七種の蓋置」とされている蓋置を3つ選びなさい。(複数選択問題)
⇒【答】3.さざえ 5.一閑人 7.三つ葉
【問8】
焼物の種類である「交趾」の読み方を平仮名で書きなさい。
⇒【答】こうち
【問9】
茶碗の分類で、柿の蔕、蕎麦、御所丸、伊羅保、魚屋などを総称して何茶碗というか、漢字で書きなさい。
⇒【答】高麗茶碗
【問10】
琳派という芸術様式の一派が江戸時代を通じて創作を展開しましたが、その立役者のひとりで、画家の光琳を兄とする京焼の陶工の名前を漢字4文字で書きなさい。
⇒【答】尾形乾山
≪茶と禅≫
【問1】
大徳寺の開山である宗峰妙超の跡を継ぎ、大徳寺一世住持となった禅僧は誰ですか。
⇒【答】4.徹翁義亨
【問2】
無準師範から通称「板渡の墨跡」として知られる礼状を受けた、東福寺の開山である禅僧の国師号は何ですか。
⇒【答】1.聖一国師
【問3】
『山上宗二記』には室町時代に尊崇された墨跡の筆者が多数あげられていますが、そのうち唯一の日本の禅僧は誰ですか。
⇒【答】1.宗峰妙超
【問4】
建仁寺で開山の誕生を祝する行事として催される「四頭茶会」において、会場正面に掲げられる三幅のうち中央の画像は何ですか。
⇒【答】2.栄西禅師像
【問5】
『寒山詩集』に収められている詩を残したとされる寒山や拾得が、姿をあらわしたと伝えられる国清寺は中国のどこにありますか。
⇒【答】3.天台山
【問6・問7】
宗易の云、小座敷の茶の湯は、第一( 問6 )を以て修行得道する事なり。家居の結構、食事の珍味を楽とするは俗世の事なり。家はもらぬほど、食事は飢ぬほどにてたる事なり。これ( 問7 )、茶の湯の本意なり。
⇒【答6】1.仏法
⇒【答7】2.仏の教
【問8】
次の韻文は、国宝指定の墨跡である清拙正澄の遺偈に記されているものですが、この墨跡の通称を漢字で書きなさい。
毘嵐巻空海水立 三十三天星斗濕 地神怒把鐵牛鞭 石火電光追莫及
⇒【答】棺割の墨跡
【問9】
写真の禅語「( 問9 )」は『臨済録』に拠る語で、「立処皆真(りっしょみなしんなり)境来回換不得(きょうきたるもえかんすることをえず)」と続く。
⇒【答】随処作主
≪茶席の花≫
【問1】
『山上宗二記』に口切以後の冬の花として記載されているのはどれですか。
⇒【答】2.金箋銀台
【問2】
アツモリソウとクマガイソウは、『平家物語』で知られる平家の武将平敦盛と源氏の熊谷直実が背負う母衣の形と色を見立てての名とされますが、平家の母衣は何色ですか。
⇒【答】3.赤
【問3】
「四愛」とは、黄山谷の愛蘭のほか、陶淵明、周茂叔、林和靖ら中国の文人がそれぞれ愛したという故事にもとづいく四種の植物をいいますが、次のうち「四愛」でないものはどれですか。
⇒【答】2.竹
【問4・問5】
竹の花入としては、豊臣秀吉が( 問4 )を攻めた小田原征伐に千利休が随行した時、伊豆韮山の竹で作った「( 問5 )」をはじめとする三種が有名である。
⇒【答4】3.北条氏
⇒【答5】2.園城寺
【問6】
室町時代に用いられていた花入の様子がわかる書物で、同朋衆相阿弥の編と伝えられる座敷飾りの規式書の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】君台観左右帳記
【問7】
花入を壁に掛けるために工夫された、引き込み式の中釘の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】無双釘
≪懐石≫
【問1】
『万葉集』有間皇子の和歌「家にあれば( )に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」に見られるように( )は食物を盛ったり物を入れる器のことをさす。塩( )茶碗、碁( )椀など茶道具の名称にも用いられる。
⇒【答】3.笥
【問2】
「応天門の変」を描いた説話絵巻で、平安時代の役人や庶民の食事風景が見られる絵巻物は何ですか。
⇒【答】1.『伴大納言絵詞』
【問3】
『山上宗二記』に「会席の事」と題して「正風体なるは、日々、幾度も然るべし。その内、珍しき行は十度に一度、二度か」とありますが、下線部でいうわび茶の「正風体」がさす仕立ては何ですか。
⇒【答】3.一汁三菜
【問4】
元禄以来奢侈に陥っていた茶道界を批判し、利休への回帰を唱える藪内竹心の門弟関竹泉が書いた書物には、茶料理は「懐石」と書くべきと規定する記述がありますが、その書名は何ですか。
⇒【答】3.『茶話真向翁』
【問5・問6】
「七五三膳」の数の解釈には2種類あり、1つは式三献後の膳上の菜の数とする説である。もう1つは江戸中期の故実家による( 問5 )や江戸後期の料理書( 問6 )の数をもっていうべきとする説。
⇒【答5】1.『貞丈雑記』
⇒【答6】2.膳部
【問7】
「懐石」という表現が用いられる以前の永禄7年(1564年)成立の『分類草人木』では、懐石のことを何と表記していますか。漢字で書きなさい。
⇒【答】会膳
【問8】
『山上宗二記』でいうように( )とは茶席の中で話してもよいとされる内容のことであるが、茶事において懐石にあまり時間をかけすぎると、後座で主客が( )を楽しむ時間的余裕がなくなる。いま一度、利休が理想としたわび茶の懐石の精神を思い返したいものである。
⇒【答】数寄雑談
≪菓子≫
【問1】
主菓子として知られる「初雁」「水ほたん」「水仙粽」に共通する主な材料はどれですか。
⇒【答】4.葛粉
【問2】
『源氏物語』若菜上巻にある儀式を終えた公家たちが「つばいもちひ」食べる場面がありますが、その儀式とは何ですか。
⇒【答】3.蹴鞠
【問3】
菓子の茶事で知られる千宗旦の弟子のうち、伊勢神宮の式年遷宮の警護で伊勢を訪れたある藩主の所望による茶会で、供した菓子によって名声を得た茶人は誰ですか。
⇒【答】1.杉木普斎
【問4】
松平不昧の好み菓子でないものはどれですか。
⇒【答】3.長生殿
【問5】
餅皿のほか茶陶の伝世品が知られる近江草津の焼物の名称となっている、江戸時代から続く茶店の名物餅は何ですか。
⇒【答】2.姥ヶ餅
【問6・問7】
『風姿花伝』の著者として知られる能の大成者( 問6 )の作と伝えられていた謡曲( 問7 )中の表現が、日本の文書における「落雁」という語の初出とされる。菓名としての由来は、米粉のなかに黒胡麻を散らした様が落雁の風情と重ねられたものである。
⇒【答6】2.世阿弥
⇒【答7】4.『善知鳥』
【問8】
『日本書紀』の神武天皇に関する部分に「水なくして飴をつくらん」という記述があります。「あめ」の古名でもある「飴」の読み方を平仮名3文字で書きなさい。
⇒【答】たがね
【問9】
薯蕷饅頭の製造に使う米の粉の名称を、漢字で書きなさい。
⇒【答】上用粉
≪茶室・露地≫
【問1】
炉の手前隅に中柱を建て、その後ろに仕切壁を設けて点前座と客座を隔て、中柱のきわに火灯口を開けた構えを何といいますか。
⇒【答】1.道安囲
【問2】
次のうち、貴人口のある茶室はどれですか。
⇒【答】4.飛濤亭(仁和寺)
【問3】
各図の敷石の形式をさす名称の組み合わせが正しいものを選びなさい。
⇒【答】1.A:切石敷 B:霰くずし
【問4】
次のうち、茶室の好みの説明について正しくないものはどれですか。
⇒【答】4.澱看関は小堀遠州好みである
【問5・問6】
平安時代の( 問5 )ではゆかは板敷で、畳は座具として座る場所だけに置かれた。南北朝時代の歌会や茶会の場であった( 問6 )も、当初は板敷であった。
⇒【答5】1.寝殿造
⇒【答6】3.会所
【問7・問8】
裏千家の茶室「又隠」は( 問7 )が造った四畳半で、躙口の上には下地窓、点前座の入隅には上部を塗りさした( 問8 )があり、そこに花釘を打つ。( 問8 )には結び柳などを掛けるので、釘を柳釘、柱を柳柱ともいう。
⇒【答7】7.千宗旦
⇒【答8】楊子柱
【問9・問10】
本勝手の茶室の間取りで、[図A]は広さ「四畳半」、炉の切り方は「四畳半切」、[図B]の広さは「( 問9 )」、炉の切り方は「( 問10 )」である。
⇒【答9】二畳台目
⇒【答10】向切
【問11】
武者小路千家や大徳寺孤篷庵にあるものが代表的ですが、図の中門の名称を漢字で書きなさい。
⇒【答】編笠門
≪茶業≫
【問1】
江戸時代の製茶の様子を描いた絵画である、製茶図とよばれる作品類に関する説明として正しいものはどれですか。
⇒【答】2.丁寧に作業していることを誇張した部分がある
【問2】
次のうち「宇治七名園」とされるものをすべて選びなさい。(複数選択問題)
⇒【答】2.森園、3.朝日、8.宇文字
【問3・問4】
茶壺に納められる碾茶には2系統があり、茶銘の付された茶を( 問3 )といって詰茶と区別する。上質の茶葉である「初昔」や「後昔」には、御茶入日記に記される摘採日が慣習的に( 問4 )廿日とされたものがしばしば見受けられる。
⇒【答3】2.極上
⇒【答4】2.三月
【問5・問6】
江戸時代から現代にいたるまで、碾茶の茶銘に広く用いられるのが「昔」と「( 問5 )」である。一方、特に宇治茶における煎茶の茶銘として広く通用していたのが「( 問6 )」と「山吹」である。
⇒【答5】3.白
⇒【答6】4.喜撰
【問7】
次の文を読んで、( )に当てはまる植物性塗料の名称を漢字で書きなさい。
茶を加工する道具には、和紙が貼られ、防湿・防虫の効果を持つ( )が塗布される場合が多い。使い込まれた伝統的な道具は、艶やかな透明感のある茶色に変化していく。
⇒【答】柿渋
【問8】
茶壺に茶葉を収める際、上質の葉茶を入れる袋を何というか漢字で書きなさい。
⇒【答】半袋
全80問/100点満点(合格80点以上) 時間100分
第5回茶道文化検定【2級】 問題回答
2012年11月11日 日常<全80問>
【問1】
「南方録」はある書の冒頭の文章から書名が取られたとされています。その書とは何ですか。
1.茶具図賛 2.茶経 3.煎茶水記 4.茶録
⇒【答】2.茶経
【問2】
奈良西大寺の僧で、暦仁2年(1239)の年始修法の最終日に衆僧に茶を振る舞ったのは誰ですか。
1.叡尊 2.忍性 3.良弁 4.智光
⇒【答】1.叡尊
【問3】
次のうち、織田信長が京都で行った「名物狩り」で召し上げた茶道具はどれですか。
1.「園城寺」竹花入 2.「飛鳥川」茶入 3.「松屋」肩衝茶入 4.「初花」茶入
⇒【答】4.「初花」肩衝茶入
【問4】
片桐石州の師ともされる桑山宗仙は誰から茶を学びましたか。
1.古田織部 2.金森宗和 3.千道安 4.山上宗二
⇒【答】3.千道安
【問5~7】
次の文章は、「喫茶養生記」の一部です。設問に答えなさい。
茶也、末代養生之( )、人倫延齢之妙術也、山谷生之、其地神霊也・・・・・(略)
【問5】
著者は誰ですか。
1.陸羽 2.栄西 3.審安 4.叡尊
⇒【答】2.栄西
【問6】
( )に当てはまる語句はどれですか。
1.仙薬 2.医薬 3.良薬 4.漢薬
⇒【答】1.仙薬
【問7】
文中で、喫茶は五臓のうち特に何に良いと述べていますか。
1.肺 2.肝臓 3.心臓 4.腎臓
⇒【答】3.心臓
【問8~9】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶道具の名物は、大まかに3つのランクに分けられている。
最高ランクとされる足利将軍家旧蔵の東山御物である(【問8】)、
千利休頃の名物茶道具である「名物」、
江戸時代はじめの小堀遠州が制定したとされる(【問9】)、
これらが確定されるのは江戸時代後半のことである。
【問8】
1.名物 2.八幡名物 3.千家名物 4.大名物
⇒【答】4.大名物
【問9】
1.中興名物 2.燕庵名物 3.雲州名物 4.玩貨名物
⇒【答】1.中興名物
【問10~11】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
岡倉天心は、明治36年(1903)に米国(【問10】)美術館の中国・日本美術部に入り、その後、茶道を例にあげて日本文化を紹介した(【問11】)を英語で著述している。
【問10】
1.フィラデルフィア 2.ボストン 3.メトロポリタン 4.フリーア
⇒【答】2.ボストン
【問11】
1.茶道の源流 2.茶の本 3.オール・アバウト・ティー 4.茶湯独稽古
⇒【答】2.茶の本
【問12】
朝茶事の説明で、正しくないものはどれですか。
1.席入りは日の出の頃に案内し、気温が高くなる前に一会を終わらせるのが望ましい
2.かつては一年中催したようだが、現在では初夏から暑中にかけて催すことが多い
3.風炉の時期でも、朝茶事だけは懐石の前に炭を置く
4.「向付」には生物を避け、「煮物」を省略することが慣例である
⇒【答】4.
【問13】
破れ風炉などを使うごくわびた風情が喜ばれる茶事はどれですか。
1.朝茶事 2.跡見の茶事 3.名残りの茶事 4.臨時の茶事
⇒【答】3.名残の茶事
【問14】
口切で、正式な口切の茶事を催す前に試みに新茶を壺から出して挽き、内輪で飲むことを何といいますか。
1.真口切 2.上口切 3.親口切 4.内口切
⇒【答】4.内口切
【問15】
茶事七式のうち、客側から申し入れる茶事はどれですか。
1.跡見の茶事 2.朝茶事 3.臨時の茶事 4.飯後の茶事
⇒【答】1.跡見の茶事
【問16】
釜を掛けて呈茶の用意のあることを示す言葉はどれですか。
1.有釜 2.添釜 3.在釜 4.在湯
⇒【答】3.在釜
【問17~18】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
飯後の茶事は、「(【問17】)の茶事」ともいい、食事時間をはずして案内をするため食事のもてなしは略され、料理は(【問18】)だけにすることが多い。
【問17】
1.跡見 2.暁 3.残灯 4.菓子
⇒【答】4.菓子
【問18】
1.飯、汁 2.吸物、八寸 3.向付、焼物 4.煮物、八寸
⇒【答】2.吸物、八寸
【問19~20】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
香合に(【問19】)を入れる時には漆器・木地製のものを用い、
(【問20】)を入れる時には陶磁器製のものを用いることが多い。
【問19~20共通】
1.練香 2.線香 3.抹香 4.香木
⇒【答19】4.香木
⇒【答20】1.練香
【問21】
次のうち唐物茶入はどれですか。
1.驢蹄 2.真中古 3.金華山 4.破風
⇒【答】1.驢蹄
【問22】
竹茶杓の形態上の特徴について、中節がせり上がっている腰のことを何といいますか。
1.直腰 2.薬研腰 3.蟻腰 4.逆腰
⇒【答】3.蟻腰
【問23】
「狂言袴」という茶碗はどこでつくられましたか。
1.韓国 2.中国 3.ベトナム 4.オランダ
⇒【答】1.韓国
【問24】
次のうち、煙草盆に仕組まない道具はどれですか。
1.火入 2.煙管 3.灰吹 4.香合
⇒【答】4.香合
【問25】
名物裂で、近世初期以降にインドや東南アジアからもたらされた模様染めを広く何といいますか。
1.海気 2.更紗 3.モール 4.間道
⇒【答】2.更紗
【問26】
「砧青磁」を焼いた中国の窯はどれですか。
1.龍泉窯 2.徳化窯 3.景徳鎮窯 4.定窯
⇒【答】1.龍泉窯
【問27】
漆の地に模様を彫り、色漆を象嵌し研ぎ出す方法を何といいますか。
1.堆朱 2.根来 3.蒟醤 4.蒔絵
⇒【答】3.蒟醤
【問28~29】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
桃山時代に入り、日本の茶道具が人気を得るようになると、各地の窯で花入が焼かれ、焼締陶器では(【問28】)などの窯、施釉陶器では(【問29】)などの窯が多様な花入を焼いた。
【問28】
1.備前焼 2.楽焼 3.瀬戸焼 4.高取焼
⇒【答】1.備前焼
【問29】
1.越前焼 2.伊賀焼 3.常滑焼 4.美濃焼
⇒【答】4.美濃焼
【問30~31】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
芦屋釜は模様が施されているものが多く、形態は(【問30】)が一般的である。
初期の釜は、丸い肩から柔らかい曲線を描きながら裾に至る優美な姿をしている。
口造りは繰口が多く、鐶付は主に(【問31】)である。
【問30】
1.富士 2.真形 3.四方 4.平丸
⇒【答】2.真形
【問31】
1.丁字 2.亀 3.鬼面 4.海老
⇒【答】3.鬼面
【問32】
「数寄者といふは隠遁の心第一に侘て、仏法の意味をも得知り、和歌の情を感じ候へかし」との言葉で、わび茶の精神を門弟に伝えたのは誰ですか。
1.能阿弥 2.珠光 3.古市播磨 4.武野紹鴎
⇒【答】4.武野紹鴎
【問33】
千利休が大徳寺に建立して寄進した三門の別称はどれですか。
1.金毛閣 2.龍寶閣 3.勅使門 4.四脚門
⇒【答】1.金毛閣
【問34】
宗旦と親交を結び、その次男に一翁宗守の号を与えた大徳寺住持は誰ですか。
1.古渓宗陳 2.江月宗玩 3.清巖宗渭 4.玉舟宗璠
⇒【答】4.玉舟宗璠
【問35】
宗峰妙超が師の南浦紹明から与えられ、悟りの境地が完全なものになったことを認められた公案は何ですか。
1.大道無門 2.看脚下 3.雲門関 4.随処作主
⇒【答】3.雲門関
【問36~37】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
大徳寺塔頭三玄院を創設した(【問36】)は今井宗久、津田宗及、千利休らと交わって茶の湯に造詣が深く、(【問37】)を幼い頃から弟子として訓育して、そのわび茶の基礎を作った。
【問36】
1.春屋宗園 2.清巖宗渭 3.古渓宗陳 4.鳳林承章
⇒【答】1.春屋宗園
【問37】
1.千宗拙 2.千少庵 3.千宗旦 4.千宗巴
⇒【答】3.千宗旦
【問38~39】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
四つ頭茶会は、(【問38】)において開山禅師誕生会として催されている。
禅院茶礼の伝統を示す行事で、大方丈正面には(【問39】)禅師の頂相を本尊とする三幅対が掲げられる。
【問38】
1.相国寺 2.大徳寺 3.南禅寺 4.建仁寺
⇒【答】4.建仁寺
【問39】
1.一休 2.栄西 3.沢庵 4.道元
⇒【答】2.栄西
【問40】
「南方録」の中で、「花入に入れざる花は・・・・・」という禁花の歌に出てこない花はどれですか。
1.ミヤマシキミ 2.ヒガンバナ 3.ジンチョウゲ 4.ケイトウ
⇒【答】2.ヒガンバナ
【問41】
次のうち、炉の時期に用いる花はどれですか。
1.木槿 2.松本仙翁 3.三椏 4.風車
⇒【答】3.三椏
【問42】
利休が伊豆韮山の竹で作った3つの花入のうち、割れが景色となっている一重切花入の銘を何といいますか。
1.夜長 2.顔回 3.園城寺 4.尺八
⇒【答】3.園城寺
【問43】
天下三舟といわれる「松本舟」、「淡路屋舟」、「針屋舟」の舟形釣花入の素材は何ですか。
1.砂張 2.竹 3.銀 4.鉄
⇒【答】1.砂張
【問44】
薄板の側面が図のような形のものを何といいますか。※図は略
1.矢筈 2.丸端 3.雲雀板 4.蛤端
⇒【答】4.蛤端
【問45】
「秋の七草」はどれですか。
1.竜胆・白粉花・秋桜・夕顔・撫子・女郎花・露草
2.女郎花・尾花(芒)・桔梗・撫子・藤袴・葛・萩
3.女郎花・尾花(芒)・竜胆・撫子・藤袴・萩・秋桜
4.桔梗・野紺菊・竜胆・撫子・萩・藤袴・葛
⇒【答】2.
【問46~47】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶室の床に花入を掛けるための花釘にはいくつか種類があるが、
床壁には釘先が出入りする(【問46】)が多く使われる。
また、釣花入を吊すために天井に打つ釘には(【問47】)が使われる。
【問46~47共通】
1.柳釘 2.蛭釘 3.稲妻釘 4.無双釘
⇒【答46】4.無双釘
⇒【答47】2.蛭釘
【問48】
現在の懐石における一汁三菜の組み合わせはどれですか。
1.汁、向付、煮物椀、焼物
2.汁、窪器物、焼物、和物
3.汁、向付、煮しめ、焼物
4.汁、窪器物、煮物椀、預鉢
⇒【答】1.
【問49】
室町時代に、武家の式正饗応として成立した料理を何といいますか。
1.精進料理 2.懐石料理 3.普茶料理 4.本膳料理
⇒【答】4.本膳料理
【問50】
茶事における「引物」とは何のことですか。
1.客が亭主に渡す御礼のこと
2.亭主が客に返す御礼のこと
3.懐石で折敷の後に出される料理のこと
4.懐石で預鉢などを水屋へ引き入れること
⇒【答】3.
【問51】
「烏鼠集四巻書」に「上古には飯などなし、そつとしたる茶のこにて御茶ばかり也」とありますが、「茶のこ(子)」とは何のことですか。
1.茶葉を粉末にしたもののこと
2.ごく軽い食事のこと
3.茶葉の新芽のこと
4.簡単な点前のこと
⇒【答】2.
【問52】
主客の酒の献酬の際に出される菜のことを何といいますか。
1.千鳥 2.箸洗 3.八寸 4.湯斗
⇒【答】3.八寸
【問53】
懐石道具の「向付」の説明で、正しくないものはどれですか。
1.取り分けのの肴の器にも流用される
2.向付は祥瑞・古染付に限られる
3.名残の茶事で「寄せ向」といって一人ひとり品質形状の異なるものを使用することがある
4.冬期に温かいものを盛る時には、蓋向や深向が好んで使用されれる
⇒【答】2.
【問54~55】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
遊びの要素を多分に含んでいた(【問54】)の文芸の時代や、唐物趣味で横溢していた書院茶の時代の料理は、あくまで酒宴をもりたてるための手段に過ぎなかったが、(【問55】)茶成立後の料理にはそうした要素はない。
【問54~55共通】
1.わび 2.鎖の間 3.大名 4.会所
⇒【答54】4.会所
⇒【答55】1.わび
【問56】
次のうち、奈良時代に中国から伝来したお菓子はどれですか。
1.金平糖 2.鶏卵素麺 3.索餅 4.カステラ
⇒【答】3.索餅
【問57】
菓祖神の田道間守が、常世の国から持ち帰った「非時香菓」とは何の実のことですか。
1.青梨子 2.西瓜 3.橘 4.檸檬
⇒【答】3.橘
【問58】
菓子「水無月」は氷を模したものといわれますが、冬の氷を保存しておくための山陰の洞などを何とよびますか。
1.氷室 2.氷屋 3.家氷 4.葉室
⇒【答】1.氷室
【問59】
次のうち、2月の初午行事に因む菓子の銘としてふさわしいのはどれですか。
1.稲荷山 2.三芳野 3.苔清水 4.小倉山
⇒【答】1.稲荷山
【問60】
現在、飯後の茶事以外では、あまり用いられない小折敷にのせて出される菓子器は何ですか。
1.食籠 2.菓子椀 3.坪椀 4.平椀
⇒【答】2.菓子椀
【問61】
干菓子によく用いられる「和三盆(糖)」の主な生産地はどこですか。
1.北海道西部 2.沖縄県 3.北陸 4.四国東部
⇒【答】4.四国東部
【問62~63】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
薯蕷饅頭は、大和芋やつくね芋などの山芋をすったものに砂糖と(【問62】)を加えてこねた生地で餡を包み、(【問63】)ものである。
【問62】
1.白玉粉 2.上用粉 3.きな粉 4.葛粉
⇒【答】2.上用粉
【問63】
1.焼いた 2.茹でた 3.冷やし固めた 4.蒸した
⇒【答】4.蒸した
【問64】
A~Dの日本建築の流れについて、正しく年代順に並べたものはどれですか。
A書院造 B数寄屋造 C寝殿造 D高床住居
1.D→C→B→A
2.D→B→C→A
3.D→C→A→B
4.D→A→C→B
⇒【答】3.
【問65】
小堀遠州が大徳寺塔頭龍光院内に建てた茶室はどれですか。
1.如庵 2.燕庵 3.密庵 4.待庵
⇒【答】3.密庵
【問66】
飛石の説明で、正しくないものはどれですか。
1.切石や板石の細長いものと大小の石を組み合わせた敷石を延段という
2.飛石は歩きやすく茶室へ最短距離で伝い歩きできるように打つ
3.又隠の躙口前の飛石は無造作な配置で「乱れの飛石」という
4.躙口前の二番石を落石という
⇒【答】2.
【問67】
腰掛待合の説明で、正しくないものはどれですか。
1.客は露地門(口)から直接通ることもある
2.正客は茶室に近い場所に座る
3.腰掛待合には蕨箒を掛ける
4.円座は下座(詰)の位置に用意しておく
⇒【答】3.
【問68】
除き石と呼ばれる自然石をつける露地の設備は何ですか。
1.塵穴 2.雪隠 3.蹲踞 4.井筒
⇒【答】1.塵穴
【問69~71】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
重要文化財である燕庵は(【問69】)の代表的な茶室である。
(【問70】)が初代剣仲に譲った茶室で、三畳台目に襖を隔てて(【問71】)がついている。
【問69】
1.表千家 2.裏千家 3.藪内家 4.小堀家
⇒【答】3.藪内家
【問70】
1.小堀遠州 2.古田織部 3.千宗旦 4.千少庵
⇒【答】2.古田織部
【問71】
1.鎖の間 2.相伴席 3.九間 4.席
⇒【答】2.相伴席
【問72】
世界遺産に登録されている宇治上神社の湧き出る七名水はどれですか。
1.桐原水 2.早蕨水 3.百夜月井 4.朝日水
⇒【答】1.桐原水
【問73】
次のうち、茶の新芽を意味する言葉はどれですか。
1.むあえ 2.わかえ 3.ずあえ 4.こずえ
⇒【答】3.ずあえ
【問74】
緑茶の場合、茶摘み後の一番目の製茶工程は何ですか。
1.きまった大きさに葉を切りそろえる
2.一日寝かす
3.水または湯に漬けて、葉を洗う
4.すぐに蒸す
⇒【答】4.
【問75】
約40グラムの抹茶を引いて仕上げるのに、最新の電動石臼でも最短でどれくらいの時間を要しますか。
1.20分 2.40分 3.1時間 4.2時間
⇒【答】3.1時間
【問76】
宇治茶師は三つの仲間によって構成されましたが、仲間の名称でないものはどれですか。
1.御物 2.御袋 3.御成 4.御通
⇒【答】3.御成
【問77~78】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶園を覆うために、畑に組まれた足場を(【問77】)という。
旧来は、葭簀を藁を用いて遮光したが、近年は化学繊維の(【問78】)が主流になっている。
【問77】
1.構え 2.下組み 3.下骨 4.下支
⇒【答】3.下骨
【問78】
1.寒冷布 2.寒冷紗 3.黒冷布 4.黒冷紗
⇒【答】2.寒冷紗
【問79~80】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶の銘柄であり商標の一種である茶銘は、宇治茶師が(【問79】)を詰めた紙袋である(【問80】)に、茶園名や記号などを付したものから固有名称に発展したという。
【問79】
1.荒茶 2.粉茶 3.碾茶 4.抹茶
⇒【答】3.碾茶
【問80】
1.全袋 2.半袋 3.壺袋 4.錦袋
⇒【答】2.半袋
【問1】
「南方録」はある書の冒頭の文章から書名が取られたとされています。その書とは何ですか。
1.茶具図賛 2.茶経 3.煎茶水記 4.茶録
⇒【答】2.茶経
【問2】
奈良西大寺の僧で、暦仁2年(1239)の年始修法の最終日に衆僧に茶を振る舞ったのは誰ですか。
1.叡尊 2.忍性 3.良弁 4.智光
⇒【答】1.叡尊
【問3】
次のうち、織田信長が京都で行った「名物狩り」で召し上げた茶道具はどれですか。
1.「園城寺」竹花入 2.「飛鳥川」茶入 3.「松屋」肩衝茶入 4.「初花」茶入
⇒【答】4.「初花」肩衝茶入
【問4】
片桐石州の師ともされる桑山宗仙は誰から茶を学びましたか。
1.古田織部 2.金森宗和 3.千道安 4.山上宗二
⇒【答】3.千道安
【問5~7】
次の文章は、「喫茶養生記」の一部です。設問に答えなさい。
茶也、末代養生之( )、人倫延齢之妙術也、山谷生之、其地神霊也・・・・・(略)
【問5】
著者は誰ですか。
1.陸羽 2.栄西 3.審安 4.叡尊
⇒【答】2.栄西
【問6】
( )に当てはまる語句はどれですか。
1.仙薬 2.医薬 3.良薬 4.漢薬
⇒【答】1.仙薬
【問7】
文中で、喫茶は五臓のうち特に何に良いと述べていますか。
1.肺 2.肝臓 3.心臓 4.腎臓
⇒【答】3.心臓
【問8~9】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶道具の名物は、大まかに3つのランクに分けられている。
最高ランクとされる足利将軍家旧蔵の東山御物である(【問8】)、
千利休頃の名物茶道具である「名物」、
江戸時代はじめの小堀遠州が制定したとされる(【問9】)、
これらが確定されるのは江戸時代後半のことである。
【問8】
1.名物 2.八幡名物 3.千家名物 4.大名物
⇒【答】4.大名物
【問9】
1.中興名物 2.燕庵名物 3.雲州名物 4.玩貨名物
⇒【答】1.中興名物
【問10~11】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
岡倉天心は、明治36年(1903)に米国(【問10】)美術館の中国・日本美術部に入り、その後、茶道を例にあげて日本文化を紹介した(【問11】)を英語で著述している。
【問10】
1.フィラデルフィア 2.ボストン 3.メトロポリタン 4.フリーア
⇒【答】2.ボストン
【問11】
1.茶道の源流 2.茶の本 3.オール・アバウト・ティー 4.茶湯独稽古
⇒【答】2.茶の本
【問12】
朝茶事の説明で、正しくないものはどれですか。
1.席入りは日の出の頃に案内し、気温が高くなる前に一会を終わらせるのが望ましい
2.かつては一年中催したようだが、現在では初夏から暑中にかけて催すことが多い
3.風炉の時期でも、朝茶事だけは懐石の前に炭を置く
4.「向付」には生物を避け、「煮物」を省略することが慣例である
⇒【答】4.
【問13】
破れ風炉などを使うごくわびた風情が喜ばれる茶事はどれですか。
1.朝茶事 2.跡見の茶事 3.名残りの茶事 4.臨時の茶事
⇒【答】3.名残の茶事
【問14】
口切で、正式な口切の茶事を催す前に試みに新茶を壺から出して挽き、内輪で飲むことを何といいますか。
1.真口切 2.上口切 3.親口切 4.内口切
⇒【答】4.内口切
【問15】
茶事七式のうち、客側から申し入れる茶事はどれですか。
1.跡見の茶事 2.朝茶事 3.臨時の茶事 4.飯後の茶事
⇒【答】1.跡見の茶事
【問16】
釜を掛けて呈茶の用意のあることを示す言葉はどれですか。
1.有釜 2.添釜 3.在釜 4.在湯
⇒【答】3.在釜
【問17~18】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
飯後の茶事は、「(【問17】)の茶事」ともいい、食事時間をはずして案内をするため食事のもてなしは略され、料理は(【問18】)だけにすることが多い。
【問17】
1.跡見 2.暁 3.残灯 4.菓子
⇒【答】4.菓子
【問18】
1.飯、汁 2.吸物、八寸 3.向付、焼物 4.煮物、八寸
⇒【答】2.吸物、八寸
【問19~20】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
香合に(【問19】)を入れる時には漆器・木地製のものを用い、
(【問20】)を入れる時には陶磁器製のものを用いることが多い。
【問19~20共通】
1.練香 2.線香 3.抹香 4.香木
⇒【答19】4.香木
⇒【答20】1.練香
【問21】
次のうち唐物茶入はどれですか。
1.驢蹄 2.真中古 3.金華山 4.破風
⇒【答】1.驢蹄
【問22】
竹茶杓の形態上の特徴について、中節がせり上がっている腰のことを何といいますか。
1.直腰 2.薬研腰 3.蟻腰 4.逆腰
⇒【答】3.蟻腰
【問23】
「狂言袴」という茶碗はどこでつくられましたか。
1.韓国 2.中国 3.ベトナム 4.オランダ
⇒【答】1.韓国
【問24】
次のうち、煙草盆に仕組まない道具はどれですか。
1.火入 2.煙管 3.灰吹 4.香合
⇒【答】4.香合
【問25】
名物裂で、近世初期以降にインドや東南アジアからもたらされた模様染めを広く何といいますか。
1.海気 2.更紗 3.モール 4.間道
⇒【答】2.更紗
【問26】
「砧青磁」を焼いた中国の窯はどれですか。
1.龍泉窯 2.徳化窯 3.景徳鎮窯 4.定窯
⇒【答】1.龍泉窯
【問27】
漆の地に模様を彫り、色漆を象嵌し研ぎ出す方法を何といいますか。
1.堆朱 2.根来 3.蒟醤 4.蒔絵
⇒【答】3.蒟醤
【問28~29】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
桃山時代に入り、日本の茶道具が人気を得るようになると、各地の窯で花入が焼かれ、焼締陶器では(【問28】)などの窯、施釉陶器では(【問29】)などの窯が多様な花入を焼いた。
【問28】
1.備前焼 2.楽焼 3.瀬戸焼 4.高取焼
⇒【答】1.備前焼
【問29】
1.越前焼 2.伊賀焼 3.常滑焼 4.美濃焼
⇒【答】4.美濃焼
【問30~31】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
芦屋釜は模様が施されているものが多く、形態は(【問30】)が一般的である。
初期の釜は、丸い肩から柔らかい曲線を描きながら裾に至る優美な姿をしている。
口造りは繰口が多く、鐶付は主に(【問31】)である。
【問30】
1.富士 2.真形 3.四方 4.平丸
⇒【答】2.真形
【問31】
1.丁字 2.亀 3.鬼面 4.海老
⇒【答】3.鬼面
【問32】
「数寄者といふは隠遁の心第一に侘て、仏法の意味をも得知り、和歌の情を感じ候へかし」との言葉で、わび茶の精神を門弟に伝えたのは誰ですか。
1.能阿弥 2.珠光 3.古市播磨 4.武野紹鴎
⇒【答】4.武野紹鴎
【問33】
千利休が大徳寺に建立して寄進した三門の別称はどれですか。
1.金毛閣 2.龍寶閣 3.勅使門 4.四脚門
⇒【答】1.金毛閣
【問34】
宗旦と親交を結び、その次男に一翁宗守の号を与えた大徳寺住持は誰ですか。
1.古渓宗陳 2.江月宗玩 3.清巖宗渭 4.玉舟宗璠
⇒【答】4.玉舟宗璠
【問35】
宗峰妙超が師の南浦紹明から与えられ、悟りの境地が完全なものになったことを認められた公案は何ですか。
1.大道無門 2.看脚下 3.雲門関 4.随処作主
⇒【答】3.雲門関
【問36~37】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
大徳寺塔頭三玄院を創設した(【問36】)は今井宗久、津田宗及、千利休らと交わって茶の湯に造詣が深く、(【問37】)を幼い頃から弟子として訓育して、そのわび茶の基礎を作った。
【問36】
1.春屋宗園 2.清巖宗渭 3.古渓宗陳 4.鳳林承章
⇒【答】1.春屋宗園
【問37】
1.千宗拙 2.千少庵 3.千宗旦 4.千宗巴
⇒【答】3.千宗旦
【問38~39】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
四つ頭茶会は、(【問38】)において開山禅師誕生会として催されている。
禅院茶礼の伝統を示す行事で、大方丈正面には(【問39】)禅師の頂相を本尊とする三幅対が掲げられる。
【問38】
1.相国寺 2.大徳寺 3.南禅寺 4.建仁寺
⇒【答】4.建仁寺
【問39】
1.一休 2.栄西 3.沢庵 4.道元
⇒【答】2.栄西
【問40】
「南方録」の中で、「花入に入れざる花は・・・・・」という禁花の歌に出てこない花はどれですか。
1.ミヤマシキミ 2.ヒガンバナ 3.ジンチョウゲ 4.ケイトウ
⇒【答】2.ヒガンバナ
【問41】
次のうち、炉の時期に用いる花はどれですか。
1.木槿 2.松本仙翁 3.三椏 4.風車
⇒【答】3.三椏
【問42】
利休が伊豆韮山の竹で作った3つの花入のうち、割れが景色となっている一重切花入の銘を何といいますか。
1.夜長 2.顔回 3.園城寺 4.尺八
⇒【答】3.園城寺
【問43】
天下三舟といわれる「松本舟」、「淡路屋舟」、「針屋舟」の舟形釣花入の素材は何ですか。
1.砂張 2.竹 3.銀 4.鉄
⇒【答】1.砂張
【問44】
薄板の側面が図のような形のものを何といいますか。※図は略
1.矢筈 2.丸端 3.雲雀板 4.蛤端
⇒【答】4.蛤端
【問45】
「秋の七草」はどれですか。
1.竜胆・白粉花・秋桜・夕顔・撫子・女郎花・露草
2.女郎花・尾花(芒)・桔梗・撫子・藤袴・葛・萩
3.女郎花・尾花(芒)・竜胆・撫子・藤袴・萩・秋桜
4.桔梗・野紺菊・竜胆・撫子・萩・藤袴・葛
⇒【答】2.
【問46~47】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶室の床に花入を掛けるための花釘にはいくつか種類があるが、
床壁には釘先が出入りする(【問46】)が多く使われる。
また、釣花入を吊すために天井に打つ釘には(【問47】)が使われる。
【問46~47共通】
1.柳釘 2.蛭釘 3.稲妻釘 4.無双釘
⇒【答46】4.無双釘
⇒【答47】2.蛭釘
【問48】
現在の懐石における一汁三菜の組み合わせはどれですか。
1.汁、向付、煮物椀、焼物
2.汁、窪器物、焼物、和物
3.汁、向付、煮しめ、焼物
4.汁、窪器物、煮物椀、預鉢
⇒【答】1.
【問49】
室町時代に、武家の式正饗応として成立した料理を何といいますか。
1.精進料理 2.懐石料理 3.普茶料理 4.本膳料理
⇒【答】4.本膳料理
【問50】
茶事における「引物」とは何のことですか。
1.客が亭主に渡す御礼のこと
2.亭主が客に返す御礼のこと
3.懐石で折敷の後に出される料理のこと
4.懐石で預鉢などを水屋へ引き入れること
⇒【答】3.
【問51】
「烏鼠集四巻書」に「上古には飯などなし、そつとしたる茶のこにて御茶ばかり也」とありますが、「茶のこ(子)」とは何のことですか。
1.茶葉を粉末にしたもののこと
2.ごく軽い食事のこと
3.茶葉の新芽のこと
4.簡単な点前のこと
⇒【答】2.
【問52】
主客の酒の献酬の際に出される菜のことを何といいますか。
1.千鳥 2.箸洗 3.八寸 4.湯斗
⇒【答】3.八寸
【問53】
懐石道具の「向付」の説明で、正しくないものはどれですか。
1.取り分けのの肴の器にも流用される
2.向付は祥瑞・古染付に限られる
3.名残の茶事で「寄せ向」といって一人ひとり品質形状の異なるものを使用することがある
4.冬期に温かいものを盛る時には、蓋向や深向が好んで使用されれる
⇒【答】2.
【問54~55】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
遊びの要素を多分に含んでいた(【問54】)の文芸の時代や、唐物趣味で横溢していた書院茶の時代の料理は、あくまで酒宴をもりたてるための手段に過ぎなかったが、(【問55】)茶成立後の料理にはそうした要素はない。
【問54~55共通】
1.わび 2.鎖の間 3.大名 4.会所
⇒【答54】4.会所
⇒【答55】1.わび
【問56】
次のうち、奈良時代に中国から伝来したお菓子はどれですか。
1.金平糖 2.鶏卵素麺 3.索餅 4.カステラ
⇒【答】3.索餅
【問57】
菓祖神の田道間守が、常世の国から持ち帰った「非時香菓」とは何の実のことですか。
1.青梨子 2.西瓜 3.橘 4.檸檬
⇒【答】3.橘
【問58】
菓子「水無月」は氷を模したものといわれますが、冬の氷を保存しておくための山陰の洞などを何とよびますか。
1.氷室 2.氷屋 3.家氷 4.葉室
⇒【答】1.氷室
【問59】
次のうち、2月の初午行事に因む菓子の銘としてふさわしいのはどれですか。
1.稲荷山 2.三芳野 3.苔清水 4.小倉山
⇒【答】1.稲荷山
【問60】
現在、飯後の茶事以外では、あまり用いられない小折敷にのせて出される菓子器は何ですか。
1.食籠 2.菓子椀 3.坪椀 4.平椀
⇒【答】2.菓子椀
【問61】
干菓子によく用いられる「和三盆(糖)」の主な生産地はどこですか。
1.北海道西部 2.沖縄県 3.北陸 4.四国東部
⇒【答】4.四国東部
【問62~63】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
薯蕷饅頭は、大和芋やつくね芋などの山芋をすったものに砂糖と(【問62】)を加えてこねた生地で餡を包み、(【問63】)ものである。
【問62】
1.白玉粉 2.上用粉 3.きな粉 4.葛粉
⇒【答】2.上用粉
【問63】
1.焼いた 2.茹でた 3.冷やし固めた 4.蒸した
⇒【答】4.蒸した
【問64】
A~Dの日本建築の流れについて、正しく年代順に並べたものはどれですか。
A書院造 B数寄屋造 C寝殿造 D高床住居
1.D→C→B→A
2.D→B→C→A
3.D→C→A→B
4.D→A→C→B
⇒【答】3.
【問65】
小堀遠州が大徳寺塔頭龍光院内に建てた茶室はどれですか。
1.如庵 2.燕庵 3.密庵 4.待庵
⇒【答】3.密庵
【問66】
飛石の説明で、正しくないものはどれですか。
1.切石や板石の細長いものと大小の石を組み合わせた敷石を延段という
2.飛石は歩きやすく茶室へ最短距離で伝い歩きできるように打つ
3.又隠の躙口前の飛石は無造作な配置で「乱れの飛石」という
4.躙口前の二番石を落石という
⇒【答】2.
【問67】
腰掛待合の説明で、正しくないものはどれですか。
1.客は露地門(口)から直接通ることもある
2.正客は茶室に近い場所に座る
3.腰掛待合には蕨箒を掛ける
4.円座は下座(詰)の位置に用意しておく
⇒【答】3.
【問68】
除き石と呼ばれる自然石をつける露地の設備は何ですか。
1.塵穴 2.雪隠 3.蹲踞 4.井筒
⇒【答】1.塵穴
【問69~71】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
重要文化財である燕庵は(【問69】)の代表的な茶室である。
(【問70】)が初代剣仲に譲った茶室で、三畳台目に襖を隔てて(【問71】)がついている。
【問69】
1.表千家 2.裏千家 3.藪内家 4.小堀家
⇒【答】3.藪内家
【問70】
1.小堀遠州 2.古田織部 3.千宗旦 4.千少庵
⇒【答】2.古田織部
【問71】
1.鎖の間 2.相伴席 3.九間 4.席
⇒【答】2.相伴席
【問72】
世界遺産に登録されている宇治上神社の湧き出る七名水はどれですか。
1.桐原水 2.早蕨水 3.百夜月井 4.朝日水
⇒【答】1.桐原水
【問73】
次のうち、茶の新芽を意味する言葉はどれですか。
1.むあえ 2.わかえ 3.ずあえ 4.こずえ
⇒【答】3.ずあえ
【問74】
緑茶の場合、茶摘み後の一番目の製茶工程は何ですか。
1.きまった大きさに葉を切りそろえる
2.一日寝かす
3.水または湯に漬けて、葉を洗う
4.すぐに蒸す
⇒【答】4.
【問75】
約40グラムの抹茶を引いて仕上げるのに、最新の電動石臼でも最短でどれくらいの時間を要しますか。
1.20分 2.40分 3.1時間 4.2時間
⇒【答】3.1時間
【問76】
宇治茶師は三つの仲間によって構成されましたが、仲間の名称でないものはどれですか。
1.御物 2.御袋 3.御成 4.御通
⇒【答】3.御成
【問77~78】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶園を覆うために、畑に組まれた足場を(【問77】)という。
旧来は、葭簀を藁を用いて遮光したが、近年は化学繊維の(【問78】)が主流になっている。
【問77】
1.構え 2.下組み 3.下骨 4.下支
⇒【答】3.下骨
【問78】
1.寒冷布 2.寒冷紗 3.黒冷布 4.黒冷紗
⇒【答】2.寒冷紗
【問79~80】
次の文を読んで、( )に当てはまる語句を下記の選択肢から選びなさい。
茶の銘柄であり商標の一種である茶銘は、宇治茶師が(【問79】)を詰めた紙袋である(【問80】)に、茶園名や記号などを付したものから固有名称に発展したという。
【問79】
1.荒茶 2.粉茶 3.碾茶 4.抹茶
⇒【答】3.碾茶
【問80】
1.全袋 2.半袋 3.壺袋 4.錦袋
⇒【答】2.半袋